グルコースは食事の炭水化物から産生される

食事により摂取された炭水化物がグルコースとして体内に取り込まれる過程を記事にします。
以前(2015/1/6)の投稿記事もご覧ください。

砂糖・糖類そして糖質について1~5

小糖類・二糖類は、小腸でαグルコシダーゼという酵素の働きにより単糖となり、グルコースとして体内に吸収されます。
そこで開発された、αグルコシダーゼ阻害薬についても記載します。

まず、ストライヤーの生化学 第7版 p413
から一部ご紹介します。
(リンクや色文字そしてカッコにより補足しました。一部原文と異なりますので、原書をご確認ください。)

グルコースは食事の炭水化物から産生される

私たちは、一般に、食事において多量のデンプンと少量のグリコーゲンを摂取する。
これらの炭水化物複合体は、腸管からの吸収と血中での輸送のために、より単純な炭水化物へと変換させる必要がある。
デンプンとグリコーゲンは、その大部分が膵臓の酵素であるα-アミラーゼ(α-amylase)によって、またその一部は唾液のα-アミラーゼによって消化される。
アミラーゼはデンプンとグリコーゲンのα1→4結合を切断するが、それらのα1→6結合を切断しない。
その代謝物は、二糖類または三糖類のマルトース(麦芽糖・二糖類)とマルトトリオース(三糖類)である。α1→6結合をもつため消化されないそれらの物質は、限界デキストリン(limit dextrin)と呼ばれる。
マルターゼ(maltase)はマルトースを2分子のグルコースに切断するが、一方、α-グルコシダーゼ(α-giucosidaase)は、アミラーゼによる消化を免れたマルトトリオ―スと他のオリゴ糖を消化する。
α-デキストリナーゼ(α-dextrinase)は、限界デキストリンをさらに消化する。
マルターゼとαグルコシダーゼは、腸管細胞の表面に局在する。
野菜に由来するスクロース(ショ糖)をフルクトース(果糖)とグルコースに分解するスクラーゼ(sucrase)も同様である。
ラクターゼは(lactase)は、乳糖のラクトースをグルコースとガラクトースに分解するのに重要な酵素である。単糖類は腸管壁細胞に輸送され、さらにそこから血中に輸送される。

ここまでが、ストライヤーの生化学 第7版 p413からの抜粋です。


【α-グルコシダーゼ阻害薬】

食事により摂取された炭水化物は、小腸においてαアミラーゼによって小糖類(オリゴ糖)・二糖類に分解さ れる。
小糖類(オリゴ糖)・二糖類は、小腸膜上(刷子縁膜上)に存在するα-グルコシダーゼ、マルターゼ、ラクターゼ、スクラーゼ、サッカラーゼ、グルコアミラーゼにより、単糖類(グルコース、フルクトース、ガラクトース)に分解される。

グルコースは、小腸粘膜細胞上に存在するNa・グルコース共輸送体1(SGLT1)によってNaと共に細胞内へ輸送される。
α-グルコシダーゼ阻害薬が小腸内に存在すると、α-グルコシダーゼ阻害薬がα-グリコシダーゼに結合する。

αグルコシダーゼ阻害薬は上記の作用によって、二糖類の分解を阻害する。
分解が阻害された二糖類は、回腸まで輸送され、この部位において分解されて単糖類となり、吸収される。
したがって、食後の急激な血糖値の上昇(グルコーススパイク)は抑制される。
また、血糖値が徐々に上昇するため、インスリンもそれに応じて徐々に分泌されることになり、高インスリン血症が改善されることになる。

α-グルコシダーゼ阻害薬の種類や副作用についてはこちらのサイトが参考になります。

α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)

グルコバイ(アカルボース)

ベイスン(ボグリボース)

セイブル(ミグリトール)

 

参考にさせていただいたサイト
http://www.amano-enzyme.co.jp/jp/enzyme/2.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BC
https://katosei.jsbba.or.jp/download_pdf.php?aid=135
https://ja.wikipedia.org/wiki/%CE%91-%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%82%B7%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%BC
http://kusuri-jouhou.com/medi/diabetes/
http://polaris.hoshi.ac.jp/openresearch/index.html

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