ちょっとした勘違い

私が24歳のころ、今から38年ほど前に読んだ源氏鶏太の小説があります。
直木賞受賞の小説家だそうです。

短編だったとは思いますが、本のタイトルが思いだせません、でも内容は覚えています。

とある通りに面する喫茶店でのお話です。

RIMG1419(私が以前経営していた幻のレストラン(仙台市の定禅寺通り))

カウンター前、ガラス越しに、毎朝同じ時間にこちらを向いて「にっこり」笑い、挨拶する素敵な女性が通るのです。
最初は偶然だと思ったのですが毎日続き、すっかりその気(思いを寄せるよう)になっていました。

ある日、なんとその素敵な女性がお店に入ってきたのです。
喫茶店の店員はこれぞとばかりに、思いを話しました。

女性の話はこうです、
「毎朝あわただしく自宅を出てきます。ちょうどお店(喫茶店)の前のガラスが鏡のように映るので、「にっこり」して自分の容姿を見ていました」ということでした。

こんなことってよくあることですよね、
飲食店を経営している私にも同じような経験があります。

ちょっとした勘違いに「にっこり」、
なんとも、「ほっこり」するお話でした。

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