炭水化物成分表の考察

2015年に公表された炭水化物成分表についてです。

利用可能炭水化物について、よくわからない、
糖質=炭水化物-食物繊維で算出した糖質量との差が大きく、不明な部分が多い、数値の信用性がない等、問題が多く指摘されているようです。

しかし、いつまでも臭いものに蓋をしておくわけにもいきません。
日本食品標準成分表2020年版の公表がすでに予定されています。
積極的に問題点などを(文部科学省に)指摘するなど、前向きに対応していくことが、医療関係者にも求められていると思います。

いろいろと問題ある利用可能炭水化物ですが、
現在の差し引き法による糖質算定は、不明な成分(100gから水分、たんぱく質、脂質、食物繊維、灰分その他を差し引いた残りのすべての成分)が多く含まれる、推定糖質です。
将来、利用可能炭水化物を直接定量し、現在より正確な数値が得られるようになれば、差し引き法による推定糖質ではなく、具体的に糖質を把握することができることになるでしょう。

調べてみると、海外のデータ(英国、豪州、アメリカ合衆国)の流用または推計など、自国(日本)データのない部分の数値を補っているようです。
これでは、あくまでも、次の段階に進む過程という印象です。

とはいうものの、利用可能炭水化物の成分を直接定量することは、将来の食品成分表を考えるうえで、とても重要なことだと思います。

※私の個人的な、2015年版炭水化物成分表の感想です。
「炭水化物成分表」は糖質を分析し検討した成分表ではない。
また、利用可能炭水化物(単糖当量)と血糖値上昇の関係などの検討もしていない。
したがって、その数値は「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」と同じ精度ではないと思われます。
私は、2015年版炭水化物成分表は、目安として使うものであると思っています。

以上、次の資料を一部引用しました。
※日本食品糖質推定成分表の作成
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/21/4/21_4_314/_pdf
日本食品糖質推定成分表 著者、渡邊智子氏、千葉県立保健医療大学 他6名
≪・考察・・・・・・・
「糖質成分表」は糖類を分析し検討した成分表ではない。したがって、その数値は「成分表2010」と同じ精度ではないため、目安として使うものである。≫

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