αグリコシダーゼについて

αグリコシダーゼについて

〈αグリコシダーゼ」という言葉が、ネットでも糖尿病専門医研修ガイドブック(改訂第7版)でも出てこないのですが、
一般的な言葉なのでしょうか?〉

一般的な言葉ではないと思います。

私は以前、
【糖尿病専門医研修ガイドブック(改訂第6版)p219
4 α-グルコシダーゼ阻害薬 ❶ α-グルコシダーゼ阻害薬の作用機序
※抜粋
小腸粘膜細胞の刷子縁に存在するマルターゼ・スクラーゼ・グルコアミラーゼ等のα-グルコシダーゼによって単糖(グルコース・フルクトースなど)に分解され吸収される。】
を、読んで疑問を感じました。
α-グルコシダーゼは、グルコースとグルコースのグリコシド結合を切断(加水分解)する消化酵素の個別名のはずです。
そして、マルターゼはα-グルコシダーゼと同義語です。
○wikipedia α-グルコシダーゼ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%CE%91-%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%82%B7%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%BC

○ネットや生化学の本(ストライヤーなど)で調べて
一部ですが私のサイトにまとめてみました。
http://r-ostinato.sakura.ne.jp/na/?p=179

○全国の薬剤師で創る薬剤師専門サイト 薬剤師専門サイトのファーマシスタ
作用機序(セイブル・グルコバイとの違い・比較)
https://pharmacista.jp/contents/skillup/academic_info/diabetes/2286/

○【日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
グリコシダーゼ
〈グリコシダーゼにはα(アルファ)-グリコシダーゼとβ(ベータ)-グリコシダーゼがある。〉〈グリコ-、glyco-は糖一般を、グルコ-、gluco-はグルコースすなわちブドウ糖を意味する。〉
https://kotobank.jp/word/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%82%B7%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%BC-56761

○ストライヤーの生化学 第7版 p413
グルコースは食事の炭水化物から産生される
http://r-ostinato.sakura.ne.jp/na/?p=181

○wikipedia グルコシダーゼ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%82%B7%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%BC
【グリコシダーゼは、グルコースを含めた糖全般とのグリコシド結合を分解する酵素の総称であり、グルコシダーゼは、グルコースとのグリコシド結合を分解する酵素の個別名である。 】

○江部先生のブログ 2017年07月11日 (火)『 α-グルコシダーゼ阻害薬』(グルコバイ、ベイスン、セイブル)へのコメント
http://koujiebe.blog95.fc2.com/?no=4255

●最後に、糖尿病専門医研修ガイドブック(改訂第6版)p219で、阻害される消化酵素の中に「グルコアミラーゼ」がありますが、≪体内で分泌される≫又は、≪体内に存在する≫酵素なのでしょうか。
こちらのサイトでは
https://health.joyplot.com/HealthWordsWiki/?%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BC
「生物中ではカビやキノコなどの真菌に見られる。」とあります。

追記
オスティナート  さん

いつも詳細な情報をコメント頂きましてありがとうございます。
とても参考になります。
α-グルコシダーゼは、一般的な知識とストライヤー生化学では異なっていますので
どう解釈したらいいのか良くわかりません。
まあ、臨床的にはアバウトに「糖尿病専門医研修ガイドブック改訂第七版」でよいのかもしれませんね。

αグリコシダーゼ と α-グルコシダーゼ
の定義は、以下のウィキペディアが
わかりやすいように思いました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%82%B7%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%BC
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
グルコシダーゼ(glucosidase)は、グリコシダーゼ(glycosidase)のうち、
グルコースとのグリコシド結合を加水分解する酵素である。
α-グルコシダーゼとβ-グルコシダーゼがある。
グリコシダーゼは、グルコースを含めた糖全般とのグリコシド結合を分解する酵素の総称であり、
グルコシダーゼは、グルコースとのグリコシド結合を分解する酵素の個別名である。

次にストライヤーの生化学では
マルターゼとα-グルコシダーゼを別物としていますね。
この解釈は、糖尿病専門医研修ガイドブックとは異なります。

ストライヤーの生化学 第7版 p413
マルターゼ(maltase)はマルトースを2分子のグルコースに切断するが、
一方、α-グルコシダーゼ(α-glucosidaase)は、
アミラーゼによる消化を免れたマルトトリオ―スと他のオリゴ糖を消化する。

グルコアミラーゼですが、
α-アミラーゼ、β-アミラーゼ、グルコアミラーゼ 、
いずれも生体に普通に存在すると思います。
以下に詳述してあります。
エイチビイアイ株式会社
http://www.hbi-enzymes.com/HBI_Amylase.htm
澱粉はグルコースがα-1,4グルコシド結合によって直鎖状に結合したアミロースとα-1,4グルコシド結合とα-1,6グルコシド結合の両者の直鎖を枝に持つアミロペクチンとからなる高分子多糖類で、我々の主食の一要素で重要なエネルギー源です。アミラーゼ (amylase) は、澱粉などのグリコシド結合を加水分解する酵素の総称で、作用する部位の違いによって、α-アミラーゼ (α-amylase)、β-アミラーゼ (β-amylase)、およびグルコアミラーゼ (glucoamylase) に大きく分けられます。

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