時として1時間も継続する

≪「デンプンは、胃で、45~60分かけていの分泌液と混合され、その糜粥(ビジュク)が
胃から十二指腸に移動する。
十二指腸では糜粥(ビジュク)は膵液と混合して、15~30分以内に全て吸収されれる。」
ということですね。≫

についてですが、

ガイトンによりますと、

【時として1時間も継続する】とあります。
「継続」ですので、炭水化物を食べた直後から胃の分泌液と混合され、糜粥(ビジュク)がその都度、胃から十二指腸に送り込まれ、小腸では短時間で単糖まで分解され、吸収されるのだと思います。
(食べた全ての食物が胃の分泌液と混合されるまで、胃から十二指腸に送り込まれないのではない。)

そのためブドウ糖の吸収には遅れますが、炭水化物を食べた場合にも、直後から血糖値上昇があるのだと思います。

追記
※【時として1時間も継続する】について、、
●「場合によって(食べた食物の量や、食べ合わせ、又状態(製粉や、液状)によって異なる)すべて胃の分泌液と混合されるまでに1時間も継続する。」と読み替えてみるとわかりやすいかと思います。

追記
2018年11月18日 (日)
なるほど。
オスティナートさん、ありがとうございます。
おかげさまで、やっと整合性をもって理解できました。

炭水化物の主成分はデンプンです。

①デンプンは、唾液中のα-アミラーゼにより加水分解される。
②食道は、消化吸収の働きはなく、蠕動運動で食物を通過させる。
③胃内でも、胃液と混和しない部分では、消化が進行して約70%が加水分解される。
④大量の胃液(粘液、塩酸、ペプシン)が分泌され、撹拌運動により食物と胃液が混ぜ合わされる。
⑤胃内で混ぜ合わされて糜粥(ビジュク)となり、蠕動運動によりその都度、チビチビ小刻みに十二指腸に移動していく。
⑥胃の内部の糜粥(ビジュク)は、時として1時間くらいかけて継続的に消化されて十二指腸に移送される。すなわち胃には貯留の働きもある。
⑦糜粥(ビジュク)は、小腸(十二指腸・空腸・回腸)で単糖に分解されて吸収される。

胃の消化物(糜粥)の十二指腸への移動は、
基本的にブドウ糖と同じメカニズム(胃の蠕動運動)と思われます。
胃の蠕動運動には、撹拌・粉砕・移送があります。
従って、炭水化物摂取後、
ブドウ糖の吸収速度にはおよびませんが、
あるていど速やかに血糖値が上昇し始めると考えられます。

なお、水分、塩分、アルコールも、ほとんどは小腸で吸収され、
胃では一部しか吸収されません。

【18/11/17 はな
糖質の吸収について
途中からすみません。

糖質の吸収時間について、様々な面からのご教示、とても勉強になります。
そこで質問ばかりですみませんが、低血糖発作時にブドウ糖のタブレットを舐めることで低血糖状態が早期に改善するのは、狭心症発作時にニトロを舌下したり、スプレーしたりする事で早期に改善するのと同様ではないでしょうか?であれば、舌下から直接血中に吸収されるのではないでしょうか?

もう一つ質問です。
先生が紹介していただいた大塚製薬のサイトで、糖質入りの大豆焼き菓子を食べてもほとんど血糖値が上がらないとの記載がありますが、糖質制限の視点からは信じがたい内容ではないですか?

以上質問すみません。】

はなさん。
薬物は、舌下錠があるように、舌から吸収されます。
舌下錠は、その成分が舌の裏の粘膜を通って血管に吸収されます。
このため、体内への吸収が早いのが特長です。
例えば、狭心症の薬のニトロペン舌下錠などがあります。

一方、炭水化物は、舌粘膜では吸収できません。
炭水化物は胃で消化されて、小腸で単糖に分解されて吸収されます。
ブドウ糖そのものも、舌粘膜や胃では吸収されず、小腸で吸収されます。

次に大豆についてです。
乾燥大豆100g中に、糖質が12.9g、食物繊維が15.9gです。
水分を含んだ大豆製品の木綿豆腐は、100g中にわずか1.2gと糖質制限OK食材です。
大豆の焼き菓子も水分を含んでいて、食物繊維も多いので、
糖質含有量はかなり少量であり、血糖値の上昇も少ないと思われます。
従って、大豆の焼き菓子は、GIも低いけれど、糖質の絶対量も少ないと思います。

☆大塚製薬のサイト
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/glycemic-index/speed/

江部康二
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4740.html

炭水化物の消化

ガイトンの生理学によりますと、

〇まず、
※【デンプンの消化は、胃体及び胃底で食物が胃の分泌液と混合されるまで、時として1時間も継続する。】

●食物が胃の分泌液と混合されるまで、時として(長くても)1時間で、食べる量にもよりますが、45分位だと思われます。

〇つぎに、
※【糜粥(ビジュク)が胃から十二指腸に送り込まれ、膵液と混合してから15~30分以内に、実質上すべての炭水化物が消化される。】
※【小腸の絨毛を覆う小腸上皮細胞は、4種類の酵素(ラクターゼlactase、スクラーゼsucrase、マルターゼmaltase、α-デキストリナーゼα-dextrinase)を含んでおり、それが二糖類のラクトース、スクロース、マルトース、さらに他の短鎖グルコース重合体を、構成単位である単糖分子にまで加水分解する能力を持っている。
これらの酵素は、小腸上皮細胞の微絨毛刷子縁に存在する。
したがって、二糖類は小腸上皮細胞に接触するとともに消化される。】

●糜粥(ビジュク)が胃から十二指腸に送り込まれ、膵液と混合してから15~30分以内に、実質上すべての炭水化物が消化される。
そして、二糖類は小腸上皮細胞に接触するとともに消化される。
と、あるように、小腸では短時間で単糖まで分解され、吸収されるようです。

詳しくは、こちらを参考にしていただけたら幸です。

〇口腔及び胃における炭水化物の消化

炭水化物の消化


〇小腸における炭水化物の消化

小腸における炭水化物の消化

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