勘違い

前回に続き、以前(2年前)に投稿したものです

私が24歳のころ、今から39年ほど前に、埼玉県の川口市の喫茶店で、仕事前に読んだ源氏鶏太の小説があります。
直木賞受賞の小説家だそうです。

短編だったとは思いますが、本のタイトルが思いだせません、でも内容は覚えています。

とある通りに面する喫茶店でのお話です。

RIMG1419(私が以前経営していた幻のレストラン(仙台市の定禅寺通り))

カウンター前、ガラス越しに、毎朝同じ時間にこちらを向いて「にっこり」笑い、挨拶する素敵な女性が通るのです。
最初は偶然だと思ったのですが毎日続き、すっかりその気(思いを寄せるよう)になっていました。

ある日、なんとその素敵な女性がお店に入ってきたのです。
喫茶店の店員はこれぞとばかりに、思いを話しました。

女性の話はこうです、
「毎朝あわただしく自宅を出てきます。ちょうどお店(喫茶店)の前のガラスが鏡のように映るので、「にっこり」して自分の容姿を見ていました」ということでした。

こんなことってよくあることですよね、
飲食店を経営している私にも同じような経験があります。

ちょっとした勘違いに「にっこり」、
なんとも、「ほっこり」するお話でした。

一枚のクラシックCDと、ちょっといい話

20年前、二昔ほど前のお話です。

※2014/2/25に投降した記事です。

レストランを営業していますと、色々な人との出会いや、物語があります。

暑い夏が過ぎ、気持ちのいい風が吹き始めた初秋のある日、常連のグループ8人の食事会でした。

その中の1人、初めての男性のお客様で、年齢は40代中頃でしょうか。
ダジャレを連発する、どちらかというと私の苦手とするタイプの方でした。

食事会も楽しく終わり帰り際に、その男性が今度女房と来たいので予約をしたいと言ってきたのです。
どうやら結婚記念日のようでした。

まあ、苦手なタイプでしたが「お客様」特別断る理由もなくお引き受けしました。

DSCN0034そして当日、本人には失礼ですが、どうしてこの女性がこの男性と、と言いたくなるような素敵な女性と現れたのです。
そして、態度も、ダジャレを連発していた前回とは違い、紳士で、やさしそうなご主人でした。

その日は、ランチタイムも忙しく、数日前買ってきたクラシックCDを朝からエンドレスで流しっぱなし、
そしてこのCDは私の結構お気に入りで、いい音楽を聴くと仕込みもはかどります。
そしてディナーに入っても流していました。

コース料理も中盤、ご主人がトイレに立たれました。
そして私が皿を下げに行きますと、
奥様が突然小声で「どうしてこの曲をご存じなのですか」と質問してきたのです。

〔店内には、月光ソナタ~第1楽章 (ベートーヴェン) / 神谷郁代(ピアノ)が流れていました〕

「この曲は主人と結婚する前に、とてもいい曲だと彼が私に勧めてくれた曲なのです」と奥様。

結婚記念日に馴れ初めの曲とは、偶然でした。
何かとても好いことをしたような、すがすがしい気持ちにさせられました。

そして食事も終わり、お帰りになるときのお二人を見て、第一印象とは違いとてもお似合いの素敵なカップルに思えました。

きっとご主人はシャイな方だったのでしょう。

それ以来、10年以上たった今でも、このCDをコース料理のバックで流し続けています。

ちょっといいCD

「Gentle Brown」
制作・製造元:BMGビクター

01 白鳥 (サン=サーンス)  2分51秒      アーサー・フィードラー指揮 ボストン・ポップス管弦楽団
02 バッヘルベルのカノン (バッへルベル) / アマデウス室内管弦楽団  5分57秒
03 月光ソナタ~第1楽章 (ベートーヴェン) / 神谷郁代(ピアノ) 7分45秒
04 弦楽のためのアダージョ (バーバー)  7分42秒      シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団弦楽器奏者666
05 亡き王女のためのバヴァーヌ (ラヴェル)  6分29秒      ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団
06 ラルゴ「オンブラ・マイ・フ」 (ヘンデル)  6分08秒      アーサー・フィードラー指揮 ボストン・ポップス管弦楽団
07 アルビノーニのアダージョ (アルビノーニ)  9分25秒      ジャン=フランソワ・パイヤール指揮 パイヤール室内管弦楽団
08 ハイドンのセレナード (ハイドン)  2分53秒      ジャン=フランソワ・パイヤール指揮 パイヤール室内管弦楽団
09 交響曲第3番~第3楽章 (ブラームス)  6分26秒      フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団
10 ワルツ「弦楽セレナード」より (チャイコフスキー)  3分52秒      アーサー・フィードラー指揮 ボストン・ポップス管弦楽団

次も別のテーマで掲載します。お楽しみに。

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