シンプルどんどん焼き

レストランで新しい料理を考えた場合、その料理に合ったネーミングを考えるのも楽しいものです。
しかし未だにかなわないと思うし、気に入っている究極のネーミングがあります。

その名は、「シンプルどんどん焼き」です。

そもそもどんどん焼きは、昭和初期に池波正太郎も愛した、東京の屋台で流行った粉もの料理で、 もんじゃ焼きに影響を受け、お好み焼きの基になった料理だそうです。

水で溶いた小麦粉を薄く焼き、ねぎや天かす・紅ショウガを乗せ丸い形や、折り畳み半円形にしてソースや醤油を塗って食べていた、薄焼きとも言うそうです。。

名前の由来は、売るときに太鼓をどんどん叩いたとか、どんどん売れたからだとか。
現在では、東北地方にわずかに残っているきわめてシンプルな料理です。

そんなシンプルな料理の頭にまたシンプルが付く究極な料理であり、究極なネーミングだと思います。

この幻のメニューは、20年ほど前によく飲みに行っていたショットバーのメニューで、あまりシンプルすぎて具に何が入っていたかも今は思い出せません。(なにも入っていなかったかも)

今どうしてこんな話題を持ち出したかと言うと、私が糖質制限食を実践ししていると、以前とは違いどうしても味付けがシンプルになり、素材本来の味が重要になってきたからなのです。

そこでシンプルがテーマになるのですが、その時いつも「シンプルどんどん焼き」というネーミングが浮かんでくるのです。

さて、どんどん焼きはこのくらいにします。 そして、シンプルに関連して最近気になるのが、レストランやホテル、温泉旅館等での行き過ぎた料理の盛り付けなのです。

特にホテルの結婚式などの料理は、いつも病院の料理を非難している私でさえ、まだ病院の食事の方がましだという料理を平気で出してきます。

最近もJRの駅に隣接して建つ〇〇〇ポリタンと言う、日本発祥のスパゲッティに似た名前のホテルでの結婚式に呼ばれ、お食事を頂いてきました。

7品ほど出た料理の中でまともに食べられたのは、和牛の焼いたものだけでした。
それもボリュームがなく2口程でなくなり余計にお腹がすいたのを覚えています。

ところが、料理に合わない、食べられない行き過ぎた盛り付けが多いのと、皿が立派なことには驚きました。

北京ダックなどと言う料理もありましたが、春巻きのような皮をはいでみると、ビーフジャーキーのような破片と、白髪ねぎが入っていました。
食べる側の人間を相当バカにしていると、感心して帰ってきました。
お腹がすいたので、ローソンのブランパンを食べやっと落ち着きました。。

私を含め考えなくてはならないのは、まずは美味しくなければならない、その後に盛り付けなのではないでしょうか。

フランスの、ある三ツ星レストランでは、皿の上の食材は3種、ソースはべつの器で出すなどそれこそ究極の料理を出すお店もあるそうです。

日本料理でも西洋料理でも、最低限美味しく見せることは必要だと思います。

日本料理でいえば薬味や、季節の木の葉など、西洋料理でいえば香りのあるハーブなどをさりげなく添える。

料理の鉄人やグルメ番組・料理雑誌などの影響もあり、行き過ぎた盛り付け(写真撮影用の盛り付け)になってきたのだとは思いますが、
そろそろ、料理人も、「ちまちました料理」を出さずに、本物の料理で勝負してほしいし、 また食べる側も見かけに騙されずに、いいお店を選んでほしいものです。

そして、皿の上に存在感のある肉が「どんどん」と乗った、シンプルな料理もいいのにな、と近頃思っています。

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