ジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマン

今回ご紹介させて頂くレコードは、1963年3月6・7日録音です。
コルトレーンが肝臓症のために若干40歳で突然他界したのは、1967年7月17日のことでした。
亡くなる4年前のレコーディングになります。

この後亡くなるまでハードなフリージャズにのめり込む演奏に入ります。ちょっと一休みと思いきや、実は、当時のコルトレーンはマウスピースが気に入らぬことに悩み、具合の悪いマウスピースでは急速調のプレイをやりたくてもできず、代わりのマウスピースも入手できなかったので、このlpを作ったそうです。(スイングジャーナル誌油井正一「ジャズの歴史」より)

共演のジョニー・ハートマンは1932年シカゴの生まれ。
ナットキングコールにも通ずる魅力、ソフトな声とテクニックをを持つジャズボーカリストです。

JOHN COLTRANE     AND JOHNNY   HARTMAN

1

曲目

A面
1.ゼイ・セイ・イッツ・ワンダフル
2.デディケイテッド・トゥ・ユー
3.マイ・ワン・アンドオンリー・ラブ
B面
1.ラッシュ・ライフ
2.ユー・アー・トゥー・ビューティフル
3.オータム・セレナード

メンバー
ジョン・コルトレーン(テナー・サックス)
ジョニー・ハートマン(ヴォーカル)
マッコイ・タイナー(ピアノ)
ジミー・ギャリソン(ベース)
エルビン・ジョーンズ(ドラムス)

マリガン&ベーカー/カーネギー・ホール コンサートVOL.1

jazzのLpレコードを1950~1960代を中心にご紹介させて頂くコーナーの第1回目となります。

今回ご紹介させて頂くレコードは、1974年11月24日録音ですので、50年代や60年代ではありませんが、マリガンとベーカーが再会し、50年代当時の音を再現した、いやそれ以上に円熟した音を聞かせてくれた名演として、歴史に残るライブだと思い、第1回目に取り上げました。

B面・1曲目のマイ・ファニー・バレンタインは、チェット・ベーカーの十八番、自身の曲といってもいいくらいの、彼のお気に入りの曲でした。
彼は、麻薬常習から抜け出しものの、トランペットの音域もかなり狭まりG(コンサートF)が限界のようですが、なめらかで枯れた音は、全盛期以上に心にしみるプレーでした。
1974年といえば、40年前、私のヴィンテージオーディオの作られた年代です。 スピーカーから出てくる音は、まさに私を20才の頃に戻してくれる音でした。

1974年11月24日カーネギーホールにて実況録音
マリガン&ベーカー/カーネギー・ホール コンサートVOL.1

マリガン

曲目

A面
1.ライン・フォー・ラインズ
2.ソング・フォー・フニッシュド・ウーマン
B面
1.マイ・ファニー・バレンタイン
2.ソング・フォー・ストレイホーン

メンバー

ジェリー・マリガン(バリトン・サックス)
チェット・ベーカー(トランペット)
ボブ・ジェームス(ピアノ)
ロン・カーター(ベース)
ハーヴィー・メイソン(ドラムス)
ジョン・スコフィールド(ギター)
デイブ・サミュエルズ(バイブ、パーカッション)

当時の模様を伝える「ザ・ニューヨーク・タイムズ」の記事をご覧ください

マリガン&ベーカー、再び夢の顔合わせ 50年代のジャズを再現
ジョン・S・ウイルソン
「ザ・ニューヨーク・タイムズ」より

【ジャズに対する、ノスタルジアの波が最近ますます高まりつつある。
今までは、それはスイング・ジャズにほとんど注がれていたが、最近ではビバップへと傾き始めている。
日曜日にカーネギー・ホールで行われたコンサートでは、バリトン・サックスのジェリー・マリガンとトランペットのチェット・ベーカー、そして、20年前にウエスト・コートでクールジャズを確立したジェリーマリガン・カルテットのうち チェット・ベーカー、そして、20年前にウエスト・コートでクールジャズを確立したジェリーマリガン・カルテットのうち半数による顔合わせが再現されたが、このイベントは、50年代のクールジャズが、そのノスタルジアの列に新たに加えられる結果となったのである。
2人のミュージシャンは、25年間というもの、まったく異なった道を歩んできた。 マリガンは、多種多様なコンボや、ビック・バンドを率い、デイブ・ブルーベックの片腕として確実な成果を上げ、押しも押されもされない第一線のジャズメンとしての地位を保っている。
一方、ベイカーは、麻薬の泥沼から抜け出すべく、悪戦苦闘の生活を強いられ、ようやく立ち直って、かつて、マリガンカルテットと歩んだことのある、本来の人生に再び立ち戻ったようである。
ボブジェームスのピアノ、ロンカーターのベース、そして、ひときわ耳につくハービー・メイソンの、歯切れのいい、エネルギッシュなドラムス、この申し分ないリズム隊のバックアップを得て、マリガンとベーカーは、「ライン・フォー・ラインズ」「マイ・ファニー・バレンタイン」「ファニーズ・チューン」など、昔懐かしいナンバーを、フレッシュな感覚で演奏し、50年代を知るファンの大喝采を浴びた。
マリガンは、彼ならではの、リリシズムと、強力にスイングする緩急自在のソロで、圧倒的なソロを披露した。
チェット・ベーカーの方は、そのプレーの中に、彼の持ち味である、クールでイマジネイティヴなスタイルを更に奥行きの深い、磨き上げられたものとして定着させた。
尚、その日のプログラムには、スタン・ゲッツと彼のカルテットによる、最高にドラマチックな演奏も加えられていた。
(ただし、契約上の理由で、ゲッツのプレーはレコーディングされていない。)】

この記事により、ジャケット写真の中央に写る、テナー・サックス奏者がスタン・ゲッツだと分りました。

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