食物繊維とその熱量(エネルギー)

以前5回にわたり「砂糖・糖類そして糖質について」を連載しました。

そこで糖質とは、炭水化物から、人間によって消化できない食物繊維を引いたものだということをお話ししました。

今回は、その人間によって消化できない食物繊維について詳しく解説していきます。

■食物繊維の定義

食物繊維とは、 人の消化酵素によって分解されず、そして消化吸収されない、食物に含まれている成分である。
多糖類(難消化性)であることが多い。

■食物繊維の種類

大きく分けて不溶性(ふようせい)食物繊維と水溶性(すいようせい)食物繊維に分けられます。

■不溶性食物繊維

植物の細胞壁をつくるセルロース、ヘミセルロース、リグニンなどがあります。
不溶性食物繊維は、穀類(こくるい)の外皮や豆類などの細胞壁の基本的な成分であるセルロースを中心として、これにヘミセルロースやリグニンが加わり繊維状になったものです。
消化管内で水分を含み容積を増加させます。それによって糞便の量を増やして便の排泄を促進します。
それにより消化管を通過する時間を短縮させ便秘の予防効果をもたらします。

■水溶性食物繊維

水溶性の難消化性多糖類がからだにとって重要なことがわかり、繊維状ではないのですが、食物繊維と呼ばれています。

〇ジャムなどの原料になる果物に多く含まれるペクチン
〇こんにゃくの原料であるコンニャク粉の主成分であるグルコマンナン
〇種々の植物性のガム質や粘質物(ねんしつぶつ)
〇精製された難消化性デキストリン
〇合成多糖としてのポリデキストロース

粘性の強いものは、練り製品や片栗粉の代用品として又サラダのドレッシングなどに増粘多糖類(ぞうねんたとうるい)として使われています。

syasinn[1]

食物繊維の熱量(カロリー)について

これまで食物繊維はカロリーがゼロといわれていました。
しかし、人間の消化酵素では分解されないが一部は大腸の腸内細菌により発酵分解されエネルギーとして吸収されるという研究が進み、五訂日本食品標準成分表(2001年出版)から、0~2kcol/gのエネルギーが設定されました。

食物繊維が熱量に変わるメカニズム

食事で摂取した食物繊維は胃と小腸を通り抜け大腸に到達します。
そこで腸内細菌による発酵を受けて一部が短鎖脂肪酸に変換され、残りは体外に排出されます。
短鎖脂肪酸は体内に吸収され、肝臓や筋肉細胞などで代謝され熱量になります。

食物繊維の腸内細菌による分解発酵は種類によって著しく異なり、そのための基準が必要になります。以下が提案されました。

①発酵、分解率が75%以上のもの      2kcol/g
②発酵、分解率が25%以上、75%未満のもの   1kcol/g
③発酵、分解率が25%未満のもの            0kcol/g

炭水化物表2
炭水化物の熱量一覧表

食物繊維の熱量(カロリー)については資料が少なくここまでとなりました。
詳しい情報が入り次第追記します。

参考にさせていただいたサイト
 http://www.jfrl.or.jp/jfrlnews/files/news_no34.pdf
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9F%E7%89%A9%E7%B9%8A%E7%B6%AD
http://kotobank.jp/word/%E9%A3%9F%E7%89%A9%E7%B9%8A%E7%B6%AD

 

Copyright (C)2016 wp-Ostinato All rights reserved.